長野県相続診断士会

いつも相続サポートSUNXブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
山﨑です。

私は長野県相続診断士会の初代会長をさせて頂いておりますが、
昨年の2025年11月27日に志高い、長野県の相続診断士の同志と長野県の相続問題について解決できる組織を創ろうと
一念発起し、長野県相続診断士会を立ち上げました。

立ち上げ当初に相続診断士会の創設者で代表理事で税理士の小川先生をお迎えしての設立式。
それから間もなく1年。10回目の定例会でまた伺いますね!とお話を頂き、毎月定例会を上田市、松本市、諏訪市、長野市と開催してきました。

2026年10月30(金)第10回の記念定例会になります。

おかげさまで沢山の方との出逢いを頂き、過去最高の参加者となりそうです。

本日のブログは相続の生前での笑顔相続の対策と争続についてまとめてましたので、ご一読いただければ幸いです。

「争続(そうぞく)」とは、遺産分割をめぐって親族間で感情的な対立や法的な争いが生じてしまう状態を指す造語になります。

これに対し、遺族全員が納得し円満に財産と想いを引き継ぐ相続を「笑顔相続(円満相続)」と相続診断士会では呼んでいます。

司法統計によると、家庭裁判所に持ち込まれる遺産分割調停の約75%は遺産総額5,000万円以下、約3割は1,000万円以下の案件です。「うちは資産家ではないから揉めない」という家庭ほど、現預金が少なく不動産をきれいに分けられないことが原因で「争続」に発展しやすい現実があります。

「争続」と「笑顔相続」の決定的な違い

項目争続(そうぞく)笑顔相続(円満相続)
生前の準備「まだ先のこと」と放置、財産が不透明財産目録を作り、生前から情報を共有
本人の意思遺言書がなく、法的な指示がない有効な遺言書(付言事項付き)を遺している
財産構成自宅不動産が大部分で現金が不足代償分割用の現金や生命保険を準備している
遺族の感情過去の不満(介護負担、偏った援助)が噴出生前の話し合いで納得感・感謝が共有されている
結果遺産分割調停・審判、親族関係の破綻スムーズな遺産分割協議、家族の絆の維持

「争続」を引き起こす3大原因

  1. 分けにくい財産(不動産)の偏重
    • 遺産の大部分が「実家の土地・建物」の場合、物理的に分割できません。同居していた子が住み続けたい一方で、別居している子が法定相続分を現金で要求すると、支払う原資(代償金)がなく膠着状態に陥ります。
  2. 生前の「不公平感」の蓄積
    • 特定の子だけが学費や住宅購入資金の援助を受けていた(特別受益)、あるいは特定の子だけが親の介護や家業を手伝っていた(寄与分)という感情が、親の死をきっかけに一気に噴き出します。
  3. 遺言書の不備・遺留分の侵害
    • 遺言書があっても、「長男に全財産を相続させる」といった極端な内容だと、他の兄弟姉妹の最低限の取り分である遺留分(いりゅうぶん)を侵害し、遺留分侵害額請求のトラブルへ直結します。

「笑顔相続」を実現するための4つの実践ステップ

  1. 財産状況の「見える化」(財産目録の作成)
    • 不動産、預貯金、有価証券のほか、借入金などのマイナス財産も含めてリスト化します。「何がどこにあるか分からない」状態をなくすだけで、遺族の不安と疑心暗鬼を防げます。
  2. 生命保険を活用した「代償資金」の確保
    • 不動産を継ぐ子を受取人にした生命保険に加入しておくと、死亡保険金(非課税枠:法定相続人×500万円あり)が即座に現金で入ります。これを他の兄弟への代償金に充てることで、不動産を売却せずに公平な分配が可能です。
  3. 公正証書遺言と「付言事項(ふげんじこう)」の活用
    • 形式不備で無効になるリスクを避けるため、公証役場で作る「公正証書遺言」を選びます。さらに法的拘束力のない「付言事項」欄に、「なぜこのような分け方にしたのか」「家族への感謝」を手紙のように書き添えることで、遺族の納得感が大きく高まります。
  4. 元気なうちの家族会議
    • 認知症などで意思能力を失うと、遺言の作成や生前対策が法的にできなくなります。「親が元気なうちに、親の想いを聞く場」を設けることが最大の争族予防になります。

今実際に私も法的相続人として、不動産の処分の対応をしている所です。生前で公正証書遺言を作成していただいていたのですが、それでも突然依頼人がお亡くなりになった為に、調べなくてはいけない事や教えて頂いていればスムーズだったことなど色々と実践で体験しています。

生前での相続対策がいかに大切かが身に染みて感じている所です。

まだいいだろう。とかそのうちに。という事が突然のお別れによって現実に直面します。人生の終焉を相続対策でしっかりとして置く事は残された家族にとってもとても大切な事です。

11月も相続セミナー開催します。

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この記事を書いた人

山﨑 昇

山﨑 昇

1975年長野県上田市生まれ。
塗装職人としてキャリアをスタートし、24歳でリフォームワン株式会社を創業。以来、新築・不動産・リノベーションを通じて、地域のお客様と“生涯のお付き合い”を築いてきました。さらに、障がい者グループ
ホーム「こころ」を立ち上げ、住まいや暮らしを支える事業を拡大。
全ての根底にあるのは「人のお役に立つ人でありたい」という一貫した想いです。お客様や地域の方々と関わる中で、「相続」という問題が
人生の終盤に立ちはだかる現実を多く目にしてきました。
親の相続問題に直面した経験もあり、相続の不安を“生きているうちに解決できる仕組み”が必要だと痛感。私は相続を「終わりの話」では
なく「これからの生き方のデザイン」としてとらえています。
これまで培った建築・不動産・福祉・経営の経験を生かし、あなたの
心の中の不安を安心に変えるための相続のお手伝いをいたします。
「あなたに会えて良かった。ありがとう」と言っていただけること――
それが、私の最高の報酬です。

【趣味】
オリジナルバンド活動(ボーカル)
ギター(アコースティック・ソロ活動)

【保有資格】
相続診断士
長野県相続診断士会 会長