なぜ相続は“争族“になってしまうのか

いつも相続サポートSUNXブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
山﨑です。

現在お世話になったA様の相続人として、一つひとつ対応を進めています。

ようやく、銀行の口座凍結をメインバンクにお伝えし、名義を変更する所まできました。

また、それに伴い年金給付の停止、上下水道・電気・ガスなどの支払いを私の名義に変更・携帯電話の名義変更なども早い段階で対応しないと、口座凍結後だと手続きが2重になったりしますので、タイミングが大切になってきます。

生前での公正証書遺言で司法書士の先生との対応もあり、争続になる事はなく、笑顔相続ではありますが、それでも、財産管理については不十分だった為、時間を有することが多々あります。A様に沢山教えて頂いていることに生前お世話になった思い出と共に感謝しながら、対応している状況です。

本日のブログは、「なぜ相続は“争族“になってしまうのか」というタイトルでお伝えさせて頂きます。

相続というものは、気にはなるけど…まだ先でいいかという事で、そのまま対策をせずに進んでしまうことが往々にしてあります。

それは、日本人の文化でもあると思っています。生きているうちに亡くなる事の話をするというのは、気が引けるのが日本人の本質だからです。

「うちは資産家じゃないから大丈夫」「仲が良い家族だから心配ない」と思っているご家庭ほど、いざ相続が始まると「争族(そうぞく)」に発展してしまうケースは少なくありません。

実際、裁判所で扱われる遺産分割トラブルの8割は「遺産総額5,000万円以下」の一般的なご家庭で起きています。

なぜ「相続」が「争族」になってしまうのか、その主な理由は【感情・財産・法律】の3つのズレにあります。

1. 感情のズレ(生前の不満や貢献度の温度差)

相続トラブルの根本にあるのは、お金の奪い合いではなく「過去の感情の清算」です。

  • 「寄与分」をめぐる感情の対立

「ずっと親と同居して介護をしてきた」人と「年に数回顔を出すだけだった」人が、法律上「対等(均等分割)」に分けようとすると、介護をしてきた側に強い不公平感が生まれます。

  • 「特別受益」への嫉妬・不信感

「長男だけ家を建てるときに援助してもらった」「妹だけ私立大学の学費を出してもらった」といった生前贈与や不平等な支援が、親の死後に蒸し返されます。

  • 「配偶者(配偶者親族)」の介入

相続人本人だけでなく、その配偶者が「もっと主張すべきだ」と助言・口出しすることで、兄弟間の話し合いが急速にこじれるケースも非常に多いです。

Man drawing process for getting my home

2. 財産の性質(キレイに分けられない資産)

もっとも大きな物理的原因は、「日本の個人の財産の大半が不動産(実家)だから」です。

  • 1つの家」を複数人で分けられない

現金なら1円単位で分けられますが、実家(土地・建物)はバッサリ切ることができません。

  • 売るか住むかで意見が割れる

「思い出が詰まった実家に住み続けたい」という人と、「売却して現金を均等に分けたい」という人が対立すると、協議が完全にストップします。

  • 評価額の基準がズレる

「不動産鑑定評価」「固定資産税評価」「路線価」など評価方法が複数あるため、誰がいくらで引き取るかで揉めることになります。

3. 法律・手続きのズレ(知識不足や遺言の不在)

遺産を遺す側(親)の事前準備不足や、法律の不理解も火に油を注ぎます。

  • 「遺言書」がない/内容が極端

親が遺言書を残していないと、残された家族で「全員の合意」を作らなければならず、1人でも反対すればまとまりません。逆に「長男に全財産を譲る」といった極端な遺言があると、法律上保証された最低限の取り分(遺留分)をめぐって紛争になります。

  • 「口約束」の落とし穴

親が生前に「この家はお前にやる」と口頭で言っていたとしても、法的な効力(遺言書)がなければ他の相続人は納得しません。

まとめ:争族を防ぐために

「争族」になってしまうのは、お金の多寡ではなく、親の生前からの不満や思い込みが「遺産協議」という場で一気に爆発するためです。

これを防ぐ唯一にして最大の方法は、財産を遺す親が生きているうちに「法的に有効な遺言書を作成しておくこと」(そしてなぜその分け方にしたのか理由を書き添える「付言事項」を残すこと)と、事前になるべく家族でオープンに話し合っておくことです。

生前で家族で事前に話し合うことを家族会議といいます。

8月1(土)10時より相続セミナー開催致します。

生前での最適な笑顔相続対処方法をお伝えさせて頂きます。

少しでもお役に立てましたら幸いです。

関連グループ企業リフォームワン株式会社
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この記事を書いた人

山﨑 昇

山﨑 昇

1975年長野県上田市生まれ。
塗装職人としてキャリアをスタートし、24歳でリフォームワン株式会社を創業。以来、新築・不動産・リノベーションを通じて、地域のお客様と“生涯のお付き合い”を築いてきました。さらに、障がい者グループ
ホーム「こころ」を立ち上げ、住まいや暮らしを支える事業を拡大。
全ての根底にあるのは「人のお役に立つ人でありたい」という一貫した想いです。お客様や地域の方々と関わる中で、「相続」という問題が
人生の終盤に立ちはだかる現実を多く目にしてきました。
親の相続問題に直面した経験もあり、相続の不安を“生きているうちに解決できる仕組み”が必要だと痛感。私は相続を「終わりの話」では
なく「これからの生き方のデザイン」としてとらえています。
これまで培った建築・不動産・福祉・経営の経験を生かし、あなたの
心の中の不安を安心に変えるための相続のお手伝いをいたします。
「あなたに会えて良かった。ありがとう」と言っていただけること――
それが、私の最高の報酬です。

【趣味】
オリジナルバンド活動(ボーカル)
ギター(アコースティック・ソロ活動)

【保有資格】
相続診断士
長野県相続診断士会 会長